不織布について調査しました

「不織布」(ふしょくふ)関連の特許明細書と出会いました。

ギフトラッピング用の布やカイロ、オムツ、コンビニ等でもらうおしぼり、コーヒーフィルター、植物を守る養生シート、女性用の試着室にあるフェイスカバーなど身近な生活の中でもよく見かけます。さらに建築、土木、農業、医療、産業など多岐にわたる分野で活躍しています。

日常の至る所にある不織布ですが、どのように製造されているか考えたことはありませんでした。布と言っても「不織」なので織っているわけではなく、繊維同士を接着して布状にしているんですね。フワッと軽くて滑らかな素材です。

長所としては、

  • 厚さや密度を自由に変化させられること
  • 生産スピードが速い
  • 様々な素材で構成できる
  • 端からほつれてくることがない
  • 様々な機能が付与しやすい
  • 複数の素材と組み合わせやすい、etc.

短所としては、

  • 強度や耐久性が織物に比べて劣る
  • 伸縮性が出しにくい
  • 透明なものを作りにくい、etc.

ウィキペディアで見る「不織布」

今回の特許明細書の中では「スパンボンド不織布」がテーマでしたので、シンワ株式会社さんのサイトを参照させていただきました。初心者にもわかりやすい図です。

シンワ株式会社さんのサイト

最初は米粒状のプラスチック(ペレット)を溶かして、ノズルから出てきた糸状のプラスチックを冷却し、エジェクターの中で繊維化し、コレクターで搬送する。平面のコンベヤーにその繊維を広げ、上下に設置された熱ロールの間を通過する間に点接着されると不織布の完成です。

スパンボンド法のほかにも乾式法や湿式法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法、など様々な方法があります。不織布の原料や目的、用途に応じて選択されます。

不織布が様々な分野で利用される中で、焼却処分する際の二酸化炭素排出量が問題になっているようです。今回の特許明細書では、二酸化炭素の排出量を抑えるための技術も併せて特許として出されていました。

化学製品ですからこういった環境面での問題が出てくるわけですね。新しい技術が開発される反面、新しい問題も出てくるとは、世の常です。

合成高分子化合物から離れないようにと思い、いろいろな特許明細書を探していました。合成繊維の分野もいろいろ調べていくとさらに面白くなりそうです。

ユニクロのように、「吸湿」、「速乾」、「保温」、「抗菌防臭」、「消臭」などの機能性を重視した繊維も多く出ています。

個人的には「究極に痩せて見える洋服」を実現できる繊維、を希望しますけども。余談でした。

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